2019年9月9日に通過した台風15号の影響により、8日間という長期にわたり、停電での生活を余儀なくされました。
近隣の町の中心部が停電していなかったため、ガソリンや物資がある程度手に入るという状況ではあったものの、実際にはスーパーやコンビニでは、肝心な食料(パン、カップラーメン、お弁当など)がすぐに品切れになるほどでした。
暑くて調理ができなかったのはもちろん、炊飯器が使えないことによる影響がとても大きかったと思います。
不幸中の幸いか、我が家の水道とガスコンロは生きていたので、ご飯は土鍋で炊き、おかずはスーパーのコロッケやレトルトカレーでお腹を満たすことができました。
そのおかげで震災時の食料事情が違ったものになったので、家に土鍋があって良かったとつくづく思いました。
停電で土鍋があって良かったと思ったこと
簡単にご飯が炊ける
普通の鍋と違って火加減が簡単なうえ、短時間で炊飯ができました。
美味しいご飯が食べられる
ご飯に芯が残る、ベチャベチャになるという失敗が無く、炊飯器よりもふっくらとした甘いご飯が食べられました。
「お米ってこんなに美味しかったんだ」と、改めて実感しました。
残しておいたご飯を炒飯にしたところ、いつもよりパラパラふんわりしていて、過去最高の出来でした。
おかずはあるに越したことはないですが、アツアツのご飯で元気をもらいました。
土鍋ご飯が残った時の対処法
ご飯を多めに炊いた場合は、温かいうちにラップで包んでおきましょう。
この時、形を整えても握らないことがポイントです。
お米は冷めるとモチモチするため、にぎってしまうとさらに硬くなります。
おにぎりにしなくても、冷たくなると米粒同士がくっつくため、ほろふわとしたおむすび状になります。
レンジが使えない場合、蒸す、炒める、お茶漬けという方法でご飯を温めることができるので、握らない方が飽きずに食べられます。
ご飯が簡単に炊ける土鍋の選び方
ごはん土鍋を選ぶ
土鍋はご飯に特化した、2~3合用のコンパクトなものを選びましょう。
鍋物用の大きな土鍋でも炊けますが、電気が使えないと余ったご飯を温めなおすことができません。
ご飯を常温保存した場合、季節によっては傷みやすかったり、カチカチに硬くなりすぎることもあるため、炊いたら食べきるということを視野に入れておきましょう。
また、ご飯用の土鍋には、炊き方やレシピが付属している場合が多いので、初めてでも失敗せずに炊けるという利点もあります。
吹きこぼれにくいものを選ぶ
土鍋のフチが深いと、沸騰しても中身が吹きこぼれにくくなります。
激しく沸騰したとしても、吹きこぼしで火を消したり五徳を汚すことがありません。
したがって、安全を考えると(特に薄暗い場所で使用する場合)、縁が深いものを選んだ方が無難です。
↓↓↓ 私が愛用している土鍋がこちら ↓↓↓
縁が3cmほどあります。二重ふたのため、吹きこぼしたことは過去に一度もありません。
おこげが必要ない場合、沸騰して穴から湯気が上がったら、5分弱火にかけるだけ。あとは火を止めて10分蒸らして出来上がりです。
※ただし、お米は既定の水を入れて30分以上浸す必要があります。
他の土鍋より短時間で、炊飯器より美味しく炊き上がるため、とても重宝しました。
安いにもかかわらず、雑穀米が上手く炊けたことにも驚きました。
土鍋のフタは二重と一重のどちらがいいの?
ご飯用の土鍋には、蓋がシングルのものとダブルのものがありますが、二重蓋のものを選んでください。
その理由として、
- 吹きこぼれないのでモチモチした炊き上がりになる
- 吹きこぼれないので火から目を離すこともできる
- フタが重くなると圧力が加わり、お米の粘りや甘みが出やすくなる
ことが挙げられます。
※一重蓋の場合、沸騰の際に噴火のごとく吹きこぼれ、ガス台が汚れて掃除が大変だったという事例もありました。
初めて土鍋を使う時の注意点
使う前に洗う
使い始めは中性洗剤をスポンジにつけ、良く洗います。
目止めする
米のとぎ汁または小麦粉を溶かしたお湯を張り、弱火で煮立て、火を止めて冷ましたら水洗いし、よく乾燥させておきます(土鍋の説明書に従ってください)。
※目止めすることで、ひび割れやにおい移りを少なくし、土鍋を丈夫にします。
最後に
普段でも、炊飯器代わりに土鍋を使うと美味しいご飯が食べられるので、一家に1台あるといいのではないでしょうか。